パチンコも昔と現在ではかなり変わってきています。特に台の規定に関しては、その昔と比べると別物のように変わっているのです。
ここでは昔と現在のパチンコ台の規定の主な違いについて挙げていくと同時に、更に今後の展望についても書いていきます。
パチンコ台の規定の変移
パチンコ台にも色々な種類がありますが、現在一番のシェアを誇る図柄が揃うと大当りとなる一般的なデジタル台に絞って見ていくと、その昔はパチンコ玉1発に対する最高の賞球数は13発で、始動口に入った時の賞球数は主に7発、1ラウンドが10カウントまでで、10ラウンドで終了という規定でした。
始動口の賞球数が7発もあったことで、250発(4円パチンコで1000円相当)で30~40回も回せることが多く、当らない時のお金を使うペースは現在の半分程度でした。
意図した連チャン機能の搭載も禁止されていたので、それこそ穏やかに遊ぶことができたのがこの時代のパチンコです。また、この時代からデジタル台がパチンコの主流になったと言えます。一般的に”フィーバー機”と呼ばれているのはこのタイプの台のことです。
しばらくして規定が変更され、賞球数が15発までに、16ラウンドまでになったのはいいですが、始動口の賞球は3発が普通になり、遊んでいる時間当りに使うお金はそれまでより大分増えました。
その代わりに連チャンを誘発する確率変動機能が搭載されたので、当った時は大きくなりましたが、当らない時には逆に負けが大きくなりました。これが現在お店で稼動している台の規定です。
射幸心を煽ってはいけない??
警察庁からのお達しによると、射幸心(大勝ちできる期待)を煽らないようにと規定を改定したそうですが、全く逆になってしまったのが実情です。イベントも同じような意味合いで禁止になりました。
恐らく、大当り時に多くの出玉を確保できるようにして、長く遊べるようにと考えたのでしょうが、それではお店はたまったものではありません。そこで、台のメーカーは普段の賞球を極力抑えて出玉とのバランスをとったので、その結果、逆に遊べる時間が短くなり、当ると大きいという、それこそ射幸心を煽るタイプがメインになってしまったのです。
これによって更に規定が変更され、それまでは確率変動の継続率が80%程度の台も多くありましたが、現在では最高でも65%までになりました。これでは一度の初当りでは多くの出玉は期待できないので、確かに今度こそ射幸心は煽らなくなったかも知れませんが、今度はそれまでのタイプに慣れた人には物足りなくなり、客離れを起こしてしまっています。
確かにこれまでは射幸心を煽るような台も多かったのは事実ですが、それを目当てに来ていたお客さんも多かったことを全く考えていない規定の変更もいかがなものでしょう。実際に、今回の規定後に一気にガラガラになってしまったお店も少なくありません。
今後も期待できそうにありません
このように、パチンコは実際に台を打っている人が考えているとは思えないような規定の変更ばかり行われており、これではお店もエンドユーザーに当るお客さんも困惑してしまいます。
パチンコがグレーな遊戯であることは百も承知ですが、今後も全面的に禁止をする訳ではないであれば、きちんと納得できるような規定を設けて欲しいものです。
いっそ、一般層からアンケートでもとり、それをある程度反映させるようなことでもしないと、今後のパチンコ台の規定の変更にも期待できそうにありません。パチンコの将来を考えると、そういったことも本気で考えて欲しいものです。
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